分散データベースの複製更新に必要な通信コストと時間の最小化を図るための近似手法
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概要
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グループウェア等の汎用ビジネスソフトウェア向け分散データベースでは, データベース一致化の方法として, 各データベースが他データベースの複製をもち, あらかじめ定めた複製ルーチングスケジュールに従ってこれら複製をいっせいに更新する非同期更新方式が広く採用されている. 本論文では, このような分散データベースにおいて, 複製の更新に要する通信コストと時間を最小にするための近似手法を論じている. 具体的には, 通信コストが転送情報量に比例する場合において, 複製更新のための通信コストを最小とする複製ルーチングスケジュールのうち, 複製更新に要する時間を最小とするものを導出する最適化問題をまず定式化する. つぎに, この問題に対する近似解を提示する. 更に, この近似解によって得られる近似複製ルーチングスケジュールを評価した結果を論じ, 複製更新に要する通信コストは最小で, 分散されたDB数が7以下の範囲では複製更新に要する時間は最小値のたかだか1.2倍以内であること等を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-02-25
著者
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