AR(1)+IPP モデルによる画像セルトラヒックの近似
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概要
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ATMシステムのネットワーク設計,トラヒック制御のためには,バーストセルトラヒックのモデル化が必要である.従来のセルトラヒックモデルとして代表的なものに,MMPPモデル,AR(1)モデル等がある.MMPPモデルは,ポアソン過程に基づくため,待ち行列理論による性能指標の厳密解析が可能であるが,反面セルトラヒックの自己相関を直接的に表現できない.また,厳密解析のためには,多くの計算を必要とする.一方,AR(1)モデルは,表現形式が簡単な上,セルトラヒックの自己相関を直接表現できる点においてモデルとしての優位性があるが,セルトラヒックの急変動に十分対応できないという欠点をもつ.そこで,本論文では,AR(1)モデルの優位性を生かし,そしてセルトラヒックの急変動にも対応可能なAR(1)+IPPモデルを提案する.本論文では,ATMネットワークにおいて重要な画像セルトラヒックを取り上げ,これに提案モデルを適用し,近似解析法を用いてセル廃棄率特性の解析を行う.そして,セル廃棄率特性の近似能力および計算時間に関して,従来モデルとの比較評価を行い,提案モデルの有効性を明らかにしている.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-12-25
著者
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