心線絡まり防止の新規手法によるコネクタ式光マトリクス切換えの大規模化
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概要
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光加入者線路網の大規模化が進むと共に,その効率的運用には自動で配線切換えができる装置が有用になる.本論文は,コネクタ差替えによる1,000×1,000規模の非閉そく型光マトリクス切換えを可能にするための機構形態を提案している.この種の装置で問題になる心線同士の絡まりは,コネクタアダプタをスライド機構で選択的に持ち上げて回避させる新たな手法で防止する.また,空間効率を向上させるためにコネクタの2次元配列化と機構の共有化を検討し,大規模切換えに適した3段Clos網を無理なく採用できるようにする.1,035×1,035の切換え規模を想定して試作した実験装置(実装15×15)は,電源を含めた大きさが1.2m(W)×0.7m(D)×2.0m(H)である.コネクタ接続点は5箇所(入出力部の2箇所を含む)存在するが,全挿入損は平均0.77dBであった.コネクタを動かすことによる光変動は認められなかった.全実装時の切換所要時間については,測定値をもとにして計算機シミュレーションを行い,平均所要時間は容易に5分以下に改善できる見通しを示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-12-25
著者
-
片桐 敏昭
NTTアクセス網研究所
-
小林 英夫
Nttフィールドシステム研究開発センタ
-
立蔵 正男
NTTフィールドシステム研究開発センター
-
小林 英夫
Nttアクセス網研究所:nttアドバステクノロジ(株)
-
片桐 敏昭
NTTフィールドシステム研究開発センタ
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