高周波コンバータ用プレーナ構造磁気部品の特性解析
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概要
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偏平なコアとプレーナ構造の巻線を組み合わせた磁性部品は,薄形DC-DCコンバータに適用され始めているが,コアを極端に薄形化した場合の漏れ磁束の挙動について不明な点が多い.本論文では実験と有限要素法による解析を併用して,偏平コアの漏れ磁束が励磁インダクタンスや巻線損に与える影響の定量化を図った.そして,コアを偏平化するほど巻線と交差する漏れ磁束が増加し,励磁インダクタンスを増加させるという利点が生じるが,一方でこの漏れ磁束は巻線の損失を増加させるという欠点を伴うことを明らかにした.さまざまな巻線構成における巻線損を比較し,サンドイッチ構造が損失低減の観点から最良であることを示した.この結果の妥当性を1.2MHz,126Wのプロトタイプの電圧共振DC-DCコンバータで確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-08-25