ローカルミニマを生じないクラスタ生成を用いたヒストグラム分割による画像のしきい値処理(マルチメディアとパターン認識理解,一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
画像のしきい値処理は,通常,背景と前景を識別するために用いられる.画像のしきい値処理問題は,画像をいくつかのセグメントに分割するクラスタリング問題と密接に関連している.本論文では,画像のヒストグラムをクラスタリングによって分割する際,隣接するクラスタ間の類似度にもとづいてクラスタを結合してゆくことで最適なクラスタリングを行なう,画像の新しいしきい値処理手法を提案する.本論文で提案するクラスタ間類似度は,クラスタ間の平均距離と結合後のクラスタのコンパクトさにもとづいている.この方法は,関数の最小化を行なっていないので,ローカルミニマの問題は生じない.したがって,クラス間分散最大化・クラス内分散最小化にもとづく従来方式で問題となる,ローカルミニマのために最適でないしきい値を選択してしまう問題を回避できる.また,本手法は,クラスタを結合を必要なセグメント数に連した時点で中止することで,多重レベルのしきい値処理に簡単に拡張できる.本論文では,サンプル画像を用いた自動しきい値決定の実験結果により,本手法の有効性を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-10-15
著者
関連論文
- D-11-94 パノラマX線写真からの顎骨の骨梁抽出
- 物体同定におけるロジスティック判別とニューラルネットワークの適用法について
- ニューラルネットワークとロジスティック関数の結合による物体同定
- 歯科用パノラマX線写真を用いた骨粗鬆症スクリーニングCAD
- 顎骨パノラマX線画像からの歯根像を除去した骨梁像抽出と評価
- Primitive and Point Configuration テクスチャモデルにおける要素図形の推定
- D-12-11 Primitive and Point Configuration Texture Model
- D-11-10 スケルトンにもとづくテクスチャのモデリング
- D-11-67 Structuring elementの最適化によるテクスチュア特徴記述法を用いたテクスチュア要素図形サイズの同定
- ローカルミニマを生じないクラスタ生成を用いたヒストグラム分割による画像のしきい値処理(マルチメディアとパターン認識理解,一般)
- 画素値の連結度を取り入れたヒストグラムによる画像フィルタの評価
- 画素値の連結度を取り入れたヒストグラムによる画像フィルタの評価
- 画素値の連結度を取り入れたヒストグラムによる画像フィルタの評価
- 15-8 パターンスペクトラムとクラスタ分析を用いたテクスチャ解析
- AS-4-4 モルフォロジー及びMDL原理を用いたテクスチャ画像解析(AS-4.マセマティカル・モルファオロジーの新展開とその応用,シンポジウム)
- フーリエ記述子の離散化方法の比較とテクスチャ解析への応用
- LI-10 最適スケルトンを用いたテクスチャのデータ削減(I. 画像認識・メディア理解)
- D-11-43 パターンスペクトラムを用いたテクスチャ画像の特徴抽出と識別
- パターンスペクトラムを用いたテクスチャ画像の特徴抽出
- 多値構造要素によるパターンスペクトラムを用いたテクスチュアのモデリング
- 黒布の視覚的印象を記述するための画像特徴量の判別的探索(一般セッション(1))(データマイニングとパターン認識・メディア理解)
- 低コントラスト画像の同定における情報量規準をもちいたクラスタリング特徴量の利用
- モルフォロジーフィルタの構造要素による単一特徴テクスチャのモデル化
- モルフォロジーフィルタの構造要素による単一特徴テクスチャのモデル化