選択再送ウインドウプロトコルの性能解析モデル : 飽和トラヒックの場合(マルチメディアシステムの品質, 一般)
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概要
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TCP-SACKとRLCは、選択的ARQ、累積型送達確認(C-ACK)、フロー制御機能を統合したスライディングウインドウ機構を使って上位層に対し信頼型転送サービスを提供するプロトコルである(これを選択再送ウインドウプロトコルと呼ぶ)。本論文では、飽和トラヒック条件下で、これらの機能を十分に表現した選択再送ウインドウプロトコルの性能解析モデルを提案し、QoSパラメータの基礎となるスループットと平均並び替え時間の解析解を導出する。C-ACK機能を無視した従来の性能解析モデルで得られた数値と本論文で提案したモデルでの値とを比較した結果、フレーム廃棄率が高い場合、C-ACK機能によりもたらされるスループット抑制効果(再送を含む、あるラウンドでは、転送パケット数がウインドウサイズωより小さくなる効果)と並び替えバッファ待ち長制限効果(並び替えバッファでの待ちパケット数はωに押さえれられる効果)は無視できないことを明らかにした。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-09-08
著者
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池川 隆司
日本電信電話株式会社NTTサービスインテグレーション基盤研究所
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高橋 幸雄
東京工業大学大学院情報理工学研究科
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池川 隆司
Ntt 情報流通プラットフォーム研
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池川 隆司
Ntt情報流通プラットフォーム研究所
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高橋 幸雄
東京工業大学
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