ストリーミング配信のための必要帯域設計法の検討
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概要
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アクセス網のブロードバンド化に伴い、インターネットで配信されるコンテンツの主流は、音楽、映像などのストリーミングコンテンツに移行しつつある。ストリーミングコンテンツは、配信に要するビットレートが大きく、さらにその変動が大きいという特徴を持つ。利用効率の高いストリーミング配信ネットワークを構築するには、多重化効果を適切に見積もった上での帯域設計が必要となる。しかし動画像のストリーミングは、多重化効果が小さいと言われている。本稿では、ストリーミングコンテンツのデファクトの1つであるRealMediaを適正品質で配信するために必要な帯域(必要帯域)の評価を行った。シミュレーションによる評価から、意外にも多重化効果は大きいことが確認された。特に低品質(データロス率5%程度)の配信を目標とする場合の多重化効果は著しかった。高品質(データロス率1%以下)での配信を目標とする場合、低品質での配信時に比べるとその多重化効果は小さいことも確認された。一般にストリームデータは長期依存性を持つと言われており、その特性を考慮したモデル化とその解析による必要帯域の算出法も幾つか提案されている。そのうちFBMと呼ばれるモデルの解析による必要帯域の算出法の精度を検証したところ、やや過剰に安全側の値が算出することが確認された。このことは、実際のRealMediaのビットレート推移は、FBMモデルよりも低い長期依存性を持つことを意味すると思われる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-02-01
著者
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