残響音場における音声の「聴き取りにくさ」の主観的測定と問題点の抽出

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概要

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単語了解度等の音声の正聴率は, 聴感上改善が必要と思われる音場においても高い値を示し, 建築空間に適用するには不十分である。そこで本研究では, 建築空間内の音声伝送品質を主観的に評価する方法として, 聴取された音声が「聴き取りにくい」と感じられる割合を示す「聴き取りにくさ」を提案する。ただし, 「聴き取りにくさ」は4段階評価スケールを評価時に用いるために聴感実験時の刺激の呈示方法により結果が左右される恐れがあるため, その点について検討を行った。その結果, 同一音場に対する評価が, 聴感実験に用いられる音場の中に位置づけられてしまうことから, 「聴き取りにくさ」を絶対的な評価尺度として用いるには問題があり, 検討を要することを示した。
2001-11-10

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