視空間的注意の広がりとMTF特性の関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
視空間的注意の広がりと空間解像度の関係と、視力の不均一性とを統一的に説明するメンタルズームモデルの提案を行なった。また、そのモデルを実証するため、注意境界刺激の近傍の点を検出させることにより注意領域の広がりを制御する第一課題とガボールパッチを検出させることにより注意領域内のMTF特性を調べるための第二課題を同時に行なわせる心理物理学的実験を行ない、視空間的注意の広がりと注意領域内部でのMTF特性の関係を調べた。その結果、注意領域が狭い条件では、広い条件と比較して、MTFが高解像度側にシフトすることが確認された。これにより、定性的なレベルでメンタルズームモデルが実証された。
- 1999-01-19