色彩の統計分布に対する視覚感度
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概要
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自然環境においては、景観や物体は複雑な色彩構成をもつ場合が多い。本研究では、様々な色彩分布によって定義されたパターンを用いて、色彩分布の違いに対する視覚系の感度特性について解析した。小四角形の集合で構成された二つの空間領域を作成し、各領域の色彩分布を色度図上で操作して、短時間提示時において領域の違いが弁別できる感度を測定した。実験の結果、異なる2方向(2色相)に広がった分布で定義される二領域は容易に弁別可能であるが、異なる4方向(4色相)に広がった分布の場合には、弁別が著しく困難になることが示された。視覚系が、比較的単純な色彩分布で定義された領域を弁別することができることが示唆される。
- 1999-01-19
著者
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