3次元物体認識における心的回転経路モデルの妥当性の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
3次元物体の認知反応時間は視点によって変化することが知られている.本間ら(1996)は, この事実は観察した景観を典型的景観へと変換する心的回転の関与によるものだと考え, どのような経路にそって回転が施されるのかを検討した.本研究では, 有力な候補として上げられた回転経路モデルの妥当性を認知反応時間との整合性から検証した.その結果, 観察者から物体を見たときの水平方向軸をX軸, 垂直方向軸をY軸, 奥行き方向軸をZ軸とすると「まずZ軸まわりに, 次にX軸, Y軸の順に回転を施して典型的景観と一致させる」というYXZモデルが最も妥当性が高い心的回転経路モデルであることが示唆された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-03-12
著者
関連論文
- ランダムネスの知覚 : 煉瓦様テキスチャーパターンを用いて(研究発表B,VII.第19回大会発表要旨)
- 視覚的立体感が分割線錯視に及ぼす影響(研究発表C,AVプレゼンテーション,VII.第18回大会発表要旨)
- 3次元物体認識における心的回転経路モデルの妥当性の検討
- 物体認識における心的回転経路の分析