物体認識における心的回転経路の分析
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概要
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3次元物体の認知反応時間は視点によって変化することが知られている. もしこの事実が心的回転の関与によるものだとしたら, 物体はどのような経路にそって回転されるのだろうか?著者らは心的回転に関する数多くのモデルを提案し, これらを重回帰分析によって比較した. モデルには, 最短経路に沿った単一回転モデル, 座標軸まわりの回転を3種類組み合わせた3-ステップ回転モデル群, オイラー角に基づいた2-ステップ回転モデル群が含まれていた. 実験の結果, 「まず物体のtop-bottom軸を環境座標枠の垂直軸にあわせる最短の回転を行い, 次に垂直軸まわりの回転を行う」という2ステップ回転モデルが反応時間を最もよく説明できることがわかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-01-26
著者
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