複数色知覚の色空間束モデルと色彩情報処理への応用
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概要
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色彩知覚は周辺色の有無や異なり方に影響を受けたインタラクティブな現象である. 画像中の1色を凝視した場合でも, それが単色知覚となることは稀で, 多くの場合周辺部の影響を受けた複数色知覚となる. 本研究は, この事実から従来の色空間の概念を拡張し, 各ピクセル毎に空間構造が変化する色空間束モデルを提案する. ここで, 色空間の大域的なリーマンテンソル場は隣接するファイバ色空間のリーマンテンソル場の接続によって定義される. 任意の部分多様体 (例えば有限な色域) 外の色は測地線射影をを用いて近似することが可能となる. 著者らは今までに複数色知覚を定量的に扱うことが可能な工学的モデルを提案し, 計算機シミュレーション結果に対比, 同化作用について人間の色彩知覚特性と同様の傾向を得ることができた. 本研究では, このモデルを用いて色空間束上のりーマンテンソル場を求め, 等色空間の変換と測地線射影を用いた色彩情報の最適近似の方式について考察した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-06-20
著者
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