順応を用いた顔表情処理モデルの検討 : 次元説とカテゴリー説に関して
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概要
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近年,表情認知研究において次元説とカテゴリー説という2つの立場が対立している.次元説は,表情間の類似性や相反関係といった関係性によって構成される空間の存在を重視する立場である.一方カテゴリー説は表情カテゴリーは離散的に存在するとみなし,独立な処理がなされるという立場である.この問題について本研究では表情への順応とそれに伴う残効を用いて検討を行った.次元説を支持するのであれば順応の効果は次元空間上での刺激間の距離の関数として説明され,カテゴリー説を支持するのであれば,カテゴリー評定値との関係から説明されるという仮説を立てた.実験の結果,順応の関与するメカニズムには,カテゴリー的な情報処理が存在するのではないかと示唆された.既存のモデルとの比較において表情の情報処理過程について考察を行った.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-06-27
著者
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