行動の記憶における追加・削除の非対称性
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概要
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再認課題において, 学習刺激への追加は削除よりも気付かれやすいという非対称な効果がある.本研究は, スクリプトの再認記憶において追加と削除の効果を検討した.32名の被験者が, 典型的な行動により構成されたスクリプトを学習し, 1つの行動を追加あるいは削除した再認刺激について判断を行った.その結果, 追加が削除よりも気付かれやすくなるのは, 追加・削除する行動がオリジナル刺激の典型性に影響する場合のみであることが示された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-01-20
著者
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大上 渉
Forensic Science Laboratory Saga Prefectural Police Headquarters
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大上 渉
佐賀県警科捜研
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内野 八潮
九州大学
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内野 八潮
九州大学大学院人間環境学研究科
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大上 渉
佐賀県警科学捜査研究所
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