他者の視線が視覚的注意の方向に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
他者の視線が外因的な注意を引き起こすという研究が近年なされている。本実験では、顔写真を刺激として用い、その視線方向によって、視覚的注意、眼球運動に影響を及ぼすかどうかを調べた。被験者は大学生4名で、写真呈示後のターゲット検出、位置弁別、識別作業を負荷し、その反応時間、正答率、作業中の眼球運動を測定した。その結果、識別作業はその他の条件よりも反応時間が長かった。また、一致条件はその他の条件よりも反応時間が短かった。位置弁別作業においてSOAが100msで一致条件の場合に最も短い反応時間が観測された。なお、顔写真の視線方向と被験者の眼球運動との関係はみられなかった。
- 2002-06-21
著者
関連論文
- ヒトの視線と矢印記号による視覚的注意喚起
- 他者の視線が視覚的注意の方向に及ぼす影響
- 他人種効果が視線による注意喚起に及ぼす影響の検討
- ヒトの視線が喚起する空間的方向の注意について
- 顔線画の表情と視覚的注意の定位--口の形状が視線による手掛かり一致効果に及ぼす影響