2重ウインドウ制御を用いた高速スロッテドリング型LANアクセス方式

概要

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ATM交換サービスの開始、マルチメディア通信の本格的な普及にともない、伝送速度155[Mbps]以上の高速LAN(Local Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)に適したアクセス方式がいくつか提案されている。スロッテドリングの代表的な方式であるATMR(ATMRing)、MetaRingでは、各ノードに周期的な連続送信制限を設けることにより、ネットワーク全体のアクセス公平性を保つ工夫がなされている。しかし、トラヒックの分布に偏りが発生した場合、電送路の空き帯域を取得できないノードが生じ、効率を低下させる。この、問題を解決するため、FECCA(Fair and Effective Cyclic Control Algonithm)方式では、WS(Window Size)を使い切った休止中のノードに空き帯域を利用可能にするアルゴリズムが採用されているが、この間は無制御状態にありノード間の公平性が保てない。本稿で提案するDWCA(Double Window Control Algorithm)方式は、休止中のノードにもWSを与え、2重にウインドウ制御することにより、リング全体のみでなく、リンクごとにおいてもアクセス公平性を実現することを目的とする。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-03-11