状況に応じた日本語表現の学習を支援するシステム : 「やり・もらい」の表現について(2)

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概要

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外国人が日本語を学ぶにあたっては,文法知識だけでは不十分であり,状況に応じた表現を学習者が使い分けることが要求される.そのため我々は,ある状況を設定し,その中で学習者とシステムに対話をさせることにより,各状況に応じた表現を学べる日本語CAIシステムを目指している.各状況と発話文原型を教師によって設定してもらい,学習者はシステムによって自分の発話は状況に合っているか,正しい表現を用いているかをチェックされ,訂正されて学習を進めてゆく.解析・誤り指摘の部分は汎用のモジュールとし,教師が状況や発話文原型を設定しやすいようなフレームワークを用意する.また,学習者の発話入力は主な自立語・機能語をメニューで提示し,選ぶことによって行われる.さらに,学習者の能力の個人差(母国の言葉・文化に依存して誤りやすい表現)などに対応したシステムを目指す.
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-03-27

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