SB-9-1 無限のキャッシュ領域を持つWWWキャッシュのヒット率評価

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現在のインターネットのトラフィックの大半はWWW (HTTP)が占めている。回線の帯域を有効に利用するために、プロキシサーバ上のメモリやディスクをキャッシュ領域としたWWWキャッシュサーバの利用が進んでいる。WWWキャッシュは他のキャッシング技術と同様に、過去に利用された情報が再度利用されること前提としている。一般に、より多くのデータをキャッシュする程、キャッシュにヒットする率が高くなり、WWWの円滑な利用が可能となる。しかし、各WWWキャッシュの運用報告によると、ヒット率は最高でも30〜40%に留まるものものが殆んどである。ここでは、クライアントからのHTTPリクエストを全て処理することが可能となるような無限のキャッシュ領域を持つ仮想的なWWWキャッシュサーバを考える。この無限のキャッシュ領域によってどの程度までヒット率が向上するかを実測値に基づいでシミュレートする。既に、ディスクを無限にしてもヒット率は100%とはならず、ある程度で飽和するということが報告されている。本稿では、[1]の実験が行われたIMnet(省際研究情報ネットワーク)の環境とは母集団が全く異なる早稲田大学にて同様のデータを収集、分析し、その結果について比較、考察を行う。
1999-03-08

SB-9-1 無限のキャッシュ領域を持つWWWキャッシュのヒット率評価

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