B-8-59 Voice over IPの音声遅延評価
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概要
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Voice over IP(以下VoIP)技術による音声&データ統合は、小規模システムは既に実用段階にある。しかし既存のTDMに替わり、大規模システムを無理なく構築する段階には至っていない。帯域、遅延が保証されているTDMに対し、IPはあくまでBest Effortであるためである。またRSVP、WFQ等の各種QoS技術も、基本的には「保証」ではなく「優先制御」であり、その能力には限界がある。更に音声のQoSは他のデータトラフィックの影響を受けて変化し、特に低速回線ほどこの影響が顕著に現れる。このため、音声QoSが安定したネットワーク設計を事前に行う事は極めて難しい。一般的に、遅延が200ms以上になると違和感を感じると言われている。本稿では音声の遅延に着目し、一般的に用いられるVoIP対応ルータを用いて、ボトルネックとなる低速WAN回線のワーストケースの音声遅延を実機測定することにより、VoIPネットワーク設計の参考とするものである。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-03-08
著者
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