B-7-45 非集計行動モデルを用いた網状態依存型セッション課金方式
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概要
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定額制に変わる課金手法がマルチメディアネットワークに対して求められており、ユーザに対して網資源を合理的に配分しユーザ間の公平性を満足するという観点から、ミクロ経済学の知識を用いた課金手法(パレート最適化)がさかんに提案されている。本アプローチでは、ユーザの満足度を表わす効用関数(割当て帯域に依存)を定義し、効用値と支払い料金の差を最大化する割当て帯域を決定する行動モデルをユーザに適用し、その結果定まる総需要が資源供給量(網設備量)に一致するように、単位資源あたりの価格を決定する。効用関数の定義方法が重要であるが、ユーザの主観尺度に依存する数値であることから一般に導出が困難であり、根拠のある一般的な関数形を示した文献はみられない。また、最適価格と最適割当て資源量を絶えず更新する必要があり、サービス中のセッションに対しても割当て帯域と単位価格が変化するため、ユーザが支払う料金と提供QoSがセッション確立時に確定しない。そこで本稿では、マルチメディアネットワーク上の帯域割当てサービスに対する新しい課金手法を提案する。対象とするサービスは、End-to-endで伝送帯域が割当てられQoSが保証されるものとする。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-03-08