非集計行動モデルを用いた網状態依存型セッション課金方式
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概要
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本稿では、インターネットやATM網といったマルチメディアネットワークにおける帯域割当て型(QOS保証型)サービスに対して、従来提案されてきたミクロ経済学的アプローチとは異なる新しい課金手法を提案する。提案手法は、課金を通信セッション単位で行い、サービス開始時に提供QOSと支払い料金がユーザに提示されるためユーザにとって馴染みやすく、また網にとっても課金処理が簡易であるという特徴がある。さらに、サービス要求発生率(総需要)と発呼時の同時接続数という二つの網状態を価格に反映させることにより、総需要の変化に対する効率的な網資源運用と、空き資源量に余裕があるときの需要喚起が実現される。ユーザの選択行動を非集計行動モデルを用いてモデル化し、網収入が最大化する最適価格群を非線形計画法により導出する。
- 1998-11-20