ロボットの倫理 : マン・マシン-インタフェイスの問題
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概要
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パソコン初心者に共通の傷害体験 Trauma があります。「ハングしたパソコンを前に途方に暮れる」体験です。このマン・マシンーインタフェイスの問題を、(1)傷害の由来を示し、(2) その対策上エンジニアの自尊心に関係する2つのレベルの問題点に分析して示します。傷害の原因は内外2要因に分けられます。パソコンがハングしたとき初心者は故障ではないかと恐れます。ボールペンをダメにするのとは訳がちがうので、公共の備品なら責任感に圧倒されてしまいます。パソコンは文房具としては高級だというのが傷害の要因になる訳です。損失責任の外部的重圧です。これに対して内部要因は機械観にあります。「機械はただしく使えばうまく動作する」というありふれた信念です。この信念の対偶命題をつくるとこうなります:「機械が動作しないのは(私が)ただしく使えないからだ」。初心者はこうして惨めな傷を負うのです。責任感の強い人ほど機械から離れず、何とかしようと試みます。傷を深めます。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-06
著者
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