次世代郵便用 ID タグバーコードの構成法について

概要

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大量の郵便物を効率良く仕分け/特定するために、各郵便物の表面に透明の蛍光インクを用いてバーコードを印刷することが検討されている。USPS (United States Postal Servic)や UPU (Universal Postal Union) などでは世界標準 ID タグバーコード案が提案されているが[1,2]、日本国内においては、将来国際郵便局において世界標準バーコードに変換可能であれば、世界標準案に固執する必要はない。本稿では、世界標準案の中で不必要なタグ情報の部分はなるべく省略し、その分誤り訂正能力を強化した日本独自の ID タグバーコードを提案する。考察すべき主な課題は、含めるべき ID タグ情報の選定と冗長なバーコードの規定、さらには全体の符号フォーマットの規定、符号の復号法等である。特に、桁ずれ防止対策上、バー間の空白は一定の長さを超えないようにする必要があり、これを符号の構成に反映させる必要がある。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-03-06