修正 Powell 法を用いた狭帯域フィルターの素子値推定法 (II)

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概要

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近年、移動体通信等の分野において急峻な遮断特性を持つ狭帯域フィルターの需要が高まっているが、このフィルターの実際の製作では、はじめから所望の周波数特性を得ることは難しく、また段数を多くするほどその調整箇所が増し、通過域を狭くするほど調整が難しくなるので、その微調整の為の素子値推定法が必要となっている。しかし、これはシステム論的に見ると極や零点が密集した典型的な悪条件問題となっている。我々は、これまでにこの素子値推定問題に対していくつかのアルゴリムを用いた[2][3]が、その中で修正 Powell 法[1]が最もよい推定精度が得られた。本稿では、多段狭帯域フィルターについて修正 Powell 法を用いて、ネットワークアナライザーで測定されたSパラメタの値からフィルターを構成する素子値を推定する方法について述べ、そのシミュレーション結果を示す。
一般社団法人電子情報通信学会の論文
1997-03-06

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