時間領域解析によるマルチセクタモノポール八木・宇田アンテナの特性

概要

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薄型セクタアンテナを実現するマルチセクタモノポール八木・宇田アンテナ(MS-MPYA)は、アレー間にフィンを設置することにより、以下に示す面白い性質を有する。すなわち、給電しているアレーに対して隣接するアレーは、フィンを設置しないときは不要な電磁波を発生させ、ビーム形状を乱し、利得を下げてしまうのに対して、アレー間にフィンを給電素子の部分を覆う程度に設置することにより、隣接アレーがない場合よりもビームを絞った高い利得を得ることができる。八木・宇田アンテナをセクタ設置したときのフィンと隣接アレーの物理的動作原理を調べるため、フィンや隣接アレーの有無で分けた3つのモデルについてFDTD法を用いた過渡解析を行い、給電点から放射される電磁波の反射や伝搬の様子を比較した。この結果フィンの有無によって隣接アレーの物理的動作が変化することを明らかにした。
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-09-17