記憶構造モデルに基づく情報空間の探索システムの提案
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概要
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コンピュータネットワークの急速な発達に伴い、情報発信/獲得が容易になり、個人が様々な情報を獲得できるようになってきた。今後コンピュータネットワーク社会、マルチメディア社会において、ディジタル図書館」の研究は多様かつ大量の情報を様々なユーザに提供することを期待されている。この「ディジタル図書館」の研究は、多岐にわたるが主に(1)データ取り込みシステム、(2)情報検索・フィルタリング(3)ネットワーク構築の研究分野に関して行われている。今後(2)情報検索・フィルタリングに関しては、ユーザが大量かつ多様な情報の中から欲する情報を発見することが困難になると予想される。そこで筆者らは、様々な情報をその特徴によって配置した空間を情報空間とし、この情報空間への新しいアクセス方法を提案する。人間は大量かつ多様な記憶の中から適切な情報を簡単に引き出すことができる。そこでコンピュータ上での情報アクセス構造が人間の記憶/思考における情報アクセス構造と同であれば、ユーザの思考を情報アクセス時の実操作によって妨げないシームレスな情報アクセスが可能であると筆者らは考える。上記情報アクセス方法を実現するために、(1)情報空間のモデル化,(2)情報空間の可視化を行う必要がある。これまで、諸橋らは、人間の認識能力に訴えかける形での情報可視化の重要性について述べている。また、角らはユーザの思考空間の可視化を行い、その有用性を述べている。本稿では、ユーザの記憶/思考における情報アクセス構造をコンピュータ上で実現することにより、ユーザの思考が実操作によって妨害されないシームレスな情報アクセス方法の提案を行う。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-11
著者
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中川 透
Nttデータ通信株式会社 情報科学研究所
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廣田 和也
Nttデータ通信株式会社 情報科学研究所
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中川 透
Nttデータ
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冨安 寛
NTTデータ通信株式会社技術開発本部
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冨安 寛
Nttデータ通信株式会社 情報科学研究所
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