通信時間を考慮に入れたCP法を用いたタスクスケジューリング手法

概要

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近年科学技術の進歩に伴い、計算機の高速化が望まれている。計算機技術の発展により、その処理速度は高速化がなされている。計算機の高速化の方法として、複数のプロセッサを用いて、並列に処理を行う並列計算機が注目されている。並列計算機は、単一プロセッサに比べて非常に高い演算性能を持っているか、実際に並列計算機に演算を行わせた場合、その演算速度は最大性能の10%程度にとどまっている。並列計算機では、複数のプロセッサ間において、データの通信を行う必要があるため、その演算性能を十分に引き出すことができない。そこでデータ通信を考慮に入れたタスクスケジューリングを行う必要がある。そこで、並列計算機を有効に用いるためにジョブを分割したタスクのプロセッサへの割り当てを、コンピュータによって行えば並列計算機のプログラムを作成するにあたって、ユーザの負担を減らすことができると考えられる。そこで、本研究では分割されたタスク間のデータ通信時間を考慮に入れ、さまざまなネットワークトポロジーに対応したスケジューリングアルゴリズムを提案する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-03-11