LCDプロジェクターの現状と将来
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概要
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a-Siあるいはp-SiTFTによるアクティブマトリックス型液晶パネルを拡大投射するLCDプロジェクターは、1本のレンズで投影するためCRT投射型の3菅式プロジェクターのような画像合わせの調整が不要なこと、装置がコンパクトになることなど多くの利点が多い。明るさについては、光源であるメタルハライドランプの急速な性能向上により高輝度な画面が得られるようになった。さらに偏光変換光学系などの工夫により、より高輝度化も進められている。解像性能に関しても液晶パネルの高集積化により、WSやHDTV対応のプロジェクターも開発されており高性能化が進んでいる。光学系はRGBの3枚の液晶パネルを光学系で合成し投射する方式が主流であるが、よりコンパクト化を狙った単板式プロジェクターも実用になっている。さらに臨場感あふれる立体ディスプレイもLCDプロジェクターの応用として実現されている。これらの現状と将来について考察する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-11