GaAs MMICの低電力化
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概要
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携帯電話などの高周波化に伴い,GaAs MMICは機器の小型化や軽量化に重要な要素となってきている。市場の要求に応えるべく,低雑音増幅器や電力増幅器,スイッチ,ミクサ,変調器などの各種のGaAs MMICが開発され,量産化や低価格化が積極的に推進されている。とりわけ携帯用端末機では低消費電力化や低電圧動作化が大きな課題であり,各所で活発に研究開発が進められている。GaAs MMICの基本的な性能はそれを構成する能動素子デバイスの特性に大きく依存する。低電力化・低電圧化から考えた場合,能動素子に対しては低い立ち上がり電圧と高い飽和電流が設計上必要である。MESFETやHEMT,HBTなど種々の素子構造を用いてその性能を競い合っているとともに,それぞれの高性能化に凌ぎを削っている。本稿ではGaAs MMICの低電力化や低電圧化について設計面から見てみた。
- 1996-03-11