符号化音声の客観品質評価法
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概要
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音声符号化方式・装置の設計や標準化における符号化音声の総合的な品質は、最終的には主観的な品質評価試験(主観試験)から得られる平均オピニオン値(MOS)やオピニオン等価Q値などで表現される。しかし、音声の主観試験を行なうためには通話標準装置、遮音した送受話室などの設備が必要であり、また種々の音声サンプルを用意したり、多数の被験者を確保するといった試験準備にも負担がかかる。特に、温質をチェックしながらパラメータの最適化を進めている方式の開発段階においては主観試験を頻繁に行なうことは多大な負担となる。このような負担を軽減するため、主観品質と対応の良い音声信号の物理的な特徴パラメータ(特徴量)を見いだし、主観評価値を推定できる客観品質評価法の開発が望まれている。符号化音声の客観評価が可能になれば、通信網や装置の設計に有効である。本稿では、最近検討されている符号化音声の客観評価法を紹介する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27
著者
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