光偏波面変調と偏波依存性損失により発生する歪についての考察
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概要
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現在、光ファイバを用いた多点間の情報伝送システムが、様々な形で検討されている。従来から、多点への情報の配分システムは数多く検討されてきているが、最近になって、光ファイバを用いた多点からの情報収集システムの検討が進み始めている。主たる検討はWDMシステムや、マルチドロップシステムについてなされている。しかしどちらの方式でも、ファイバの幹線系にWDMフィルタ、あるいは光カプラを挿入し、レーザダイオードで光を発する必要がある。これらに対して、我々は低損失の外部変調器として偏波面変調器の検討を進めている。これは光ファイバに外部から振動を与えることでその伝送中の偏波面を変化させ信号を伝送するもので、実質的には損失なしで信号を送信できるものである。本稿では、同一場所で複数のチャネルを多数の場所から情報収集するシステム、あるいは伝送距離拡大のため、光アンプをこのシステムに導入する場合に発生する問題点について検討をおこなった。光アンプ等に使われている光部品によってはその偏波方向により異なる損失を持っている。中でも光アイソレータは偏波方向が90度変わると0.2dB程度の損失の違いを持つことがある。この特性と、偏波面変調器の組み合わせでは、その相互作用により歪みを発生するおそれがある。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27
著者
-
大前 和哉
古河電工
-
田原 雅史
古河電工
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大前 和哉
古河電気工業(株)情報・電子研究所
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田原 雅史
古河電気工業株式会社情報・電子研究所システム機器研究室
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大前 和哉
古河電気工業
-
樋上 俊哉
古河電気工業株式会社
-
神谷 勇
東京電力株式会社
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田原 雅史
古河電気工業株式会社
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大前 和哉
古河電気工業(株)
-
樋上 俊哉
古河電気工業
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