方形接地導体板の大きさがサイト減衰量に及ぼす影響について

概要

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コンピュータ等の各種電子機器が普及するにつれて、それから発生する不要電磁エネルギーの影響が問題になっている。そのような放射妨害波を測定する測定場としてオープンサイトがあるが、その測定場の妥当性を評価するパラメータとしてサイト減衰量(SA)がある。最近、SAは送・受信アンテナ間の相互結合を考慮して精密に理論解析されているが、アンテナ間の相互結合が小さいときは幾何光学近似でも十分精度よく計算される。一方、測定場は、SAの理論計算の容易さ、測定の再現性等の理由から完全導体上が望ましいが、現実的には有限の大きさにならざるを得ない。有限導体坂は、建設費等の点からできるだけ狭い方が良いので、どの程度まで狭くできるのかを検討することは大変有用である。本稿は、方形接地導体板上の送・受信アンテナが、相互に影響を受けない程度離れて置かれた場合について、接地板の大きさがNSA(SAからアンテナ係数を除いたもの)に及ぼす影響について考察している。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-03-27