TCM用LSIの開発
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概要
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衛星通信では、従来QPSKとヴィタピ復号や逐次復号等の強力な誤り訂正の組み合わせにより、電力効率を上げることに重点が置かれていた。しかしながら違近、通信衛星の性能向上により帯城効率に重点を置いた変復調方式が注目されつつある。この変復調方式にはトレリス符号化変調(TCM)とブロック符号による符号化変調が一般的に挙げられる。例えば、符号化率R=2/3の符号化8PSK(TC-8PSK)を用いれば、伝送帯域を増加させることなくQPSKに対し3dB以上の利得を得ることができる。そこで今回TCMに着目しTCM符号・復号LSIの開発を行った。本LSIは符号化率R=2/3、R=3/4に加え、独自の符号化回路により符号化率R=7/9にも対応している。これにより符号化率R=2/3に対して、更に14%帯域効率を上げることが可能となった。本論文ではこのTCM符号・復号LSI及び本LSIを用いて試作したTC-8PSK変復調器の特性について報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-11
著者
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河野 公彦
日本電気エンジニアリング (株)無線通信事業部
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大谷 進
日本電気株式会社
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河野 公彦
日本電気エンジニアリング(株)
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轟 俊哉
日本電気(株)
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吉沢 康則
日本電気(株)
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柿原 将児
日本電気エンジニアリング(株)
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大谷 進
日本電気エンジニアリング(株)
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