開口面法における積分領域の影響

概要

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著者らはこれまで、全観測領域における物理光学近似(PO)と開口面法の等価性を、数値的及び解析的に検討してきた。等価定理から、開口面法において以下の2条件を満たせば、全観測領域においてPOと厳密に一致する界が得られることは明らかである。(1)積分面として反射銃を完全に覆う面を選ぶ。(2)積分面上の厳密な電磁界(E,H)を用いてI=n^^^×H,M=E×n^^^で定義される等価波源を用いる。(nは積分面上単位法線ベクトル)本研究では、まず(2)について検討し、積分面上の電磁界を1次放射器からの直接電磁界(E^r,H^r)と反射鏡からの幾何光学的な反射電磁界(E^r,H^r)の和として近似した。この近似電磁界によりI^<i+r>=n^^^×(H^i+H^r),M^<i+r>=(E^i+E^r)×n^^^で定義される等価波源を用いた開口面法は、開口径が数波長以上の反射鏡アンテナに対して、POと等価であることを数値的及び解析的に示した。本報告では、(1)の積分面の取り方及び積分面上の等価波源の選び方による影響について検討を行う。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-03-27