運動野におけるpopulation codingの基本的な統計的性質に関する数値的研究
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概要
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運動野のpopulation codingの基本的な統計的性質を数値的に解析した。ニューロンの方向選択性が実験で観測されたものと同じようになるように、ニューロンの活動を擬似乱数を用いて模擬した。コーディングの精度を様々なニューロン数、ニューロン活動のばらつき、preferred directionの分布の非一様性、および損失ニューロンの割合に関して調べた。1度の誤差をもたらす程度の精度のコーディングを行うためには、およそ1万個のニューロンが必要であると見積られた。さらに、tuning functionが異なるpopulationによるコーディングを比較検討した。本研究の結果はGeorgopoulos et al.(1988)が提唱する仮説をおおかた裏付けるものであったが、ただひとつ「tuning functionはその平均的な値が、preferred directionと同じ運動方向をコードするときはそうでないときに比べて大きくなるように設定されていなければならない」という点が例外であった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-11-24
著者
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