「注意」を考慮した隨意運動制御のモデル
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概要
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随意運動を行なう際には,目標の位置や身体の動きなどを知るために視覚フィ-ドバックが不可欠であるが,視野の有界性や感覚情報処理の時間遅れのために,運動のすべての過程を一様に観察することはできない.このような制約の下で,人間は,身体の動きを頭の中で予測しながら,要所だけを選択的に観測して運動を遂行していると考えられる.本報告では,このような運動遂行過程における情報獲得の問題について「能動的認識」の考え方に基づいて議論し,運動を行なう上で必要な情報をもたらす場所に視野を向けるアルゴリズムを構成する.具体例として図形の輪郭をなぞる運動を取り上げ,この課題を行なう際の人間の振舞いを,提案したアルゴリズムに基づいて説明する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-03-25
著者
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