撮像過程の雑音による図形の弁別限界と最適解像度
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
画像を伝送したり処理,認識するシステムにおいて入力装置の解像度は装置全体の規模,処理速度を規定する重要な設計パラメータであるが,その仕様を理論的に決める方法は確立されていない.本論文では光検出に伴って生成する像の揺らぎの影響に注目し,その揺らぎによる図形パターンの弁別限界と解像度との関係から最適解像度を客観的に求める方法を提案した.具体的には眼球光学系をモデルとする図形観測理論を光電変換系に適用して観測図形と散弾雑音の関係を解析し,図形の検出や二つの図形の識別の感度が最大になる解像度が存在することを明らかにした.また,正弦波と方形波格子の検出,両者の識別に対してそれぞれ最適な解像度で観測したときの感度が,広い周波数範囲にわたって従来知られている視覚特性に一致することを示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-10-25