複数投影を入力とする最適フィルタを用いた符号化開口CTアルゴリズム
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概要
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3次元に分布する放射源を符号化した開口とエリアセンサからなる簡便な測定系で一方向から非接触で観測し,得られる少数の投影像から元の分布を一度に再構成するアルゴリズムを開発した.エリアセンサを少しずつ移動させ,開口との距離を変えて得た複数の投影像を用いることにより,再構成の精度と深さ方向の分解能の向上を図った.3次元分布のつくる複数投影のモデルを定式化し,このモデルに基づいて,複数の投影像を入力,元の分布の推定値を出力とするフィルタで,推定の2乗平均誤差が最小となる最適フィルタを理論的に導出した.これを用いて計算量の少ない再構成アルゴリズムを実現した.放射性同位元素の点放射源を観測して得た投影像から元の分布を再構成し,深さ方向の分解能と精度を実験で評価した.複数投影を用いることにより,精度が向上すると共に,特に深さ方向の分解能が改善されることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-09-25
著者
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