指先の接触動作に基づく3次元位置姿勢入力インタフェース
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
3次元物体の位置と姿勢を対話的に操作する技術は,CADモデラ,仮想現実感やロボットマニピュレータへの作業教示などに応用をもつ重要な課題である.本論文では,まず,実世界で物体を押したり,つまんでひねる操作感覚で位置や姿勢の変化量を入力することのできる対話的操作インタフェースを提案する.次いで,この操作インタフェースを実現するために,球または円柱の表面に指先で触れることによって平行移動量と回転量を指示することができる3次元位置・姿勢のポインティング装置の試作例について報告する.多数の触覚センサを装置表面に取り付けることにより作成したデバイスの構成について述べている.最後に,グラフィックワークステーションと立体視メガネを用いた,仮想peg-in-hole実験により,本装置と他の3種のポインティングデバイスとの比較評価実験を行った.その結果,本装置は特に微妙な位置合せが求められる作業に対しては効率良く位置と姿勢の操作を行うことができることを確認した.
- 1994-08-25