ハミング歌唱を手掛りとするメロディ検索
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概要
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従来のマウスとキーボードを主体とした利用者インタフェースを更に高度化するための試みとしてマルチモーダルインタフェースが注目を集めている.特に音声や画像などの抽象度の低いメディアに対しては,メディアの内容そのものを理解して利用することが必要である.本論文では,ハミング歌唱を検索の手掛りとして音楽情報を検索するメロディ検索手法を提案する.本手法における検索処理は以下のとおり.(1)入力された音響信号から音符列で表される旋律情報を抽出(採譜).(2)楽曲データベースに含まれる曲の候補旋律と旋律情報手掛りとの間で旋律を照合し類似度計算.(3)類似度最大の候補旋律をもつ曲を検索結果とする.本検索手法は不安定なピッチが含まれる歌唱を検索の手掛りとするため,(1)での音高値決定に用いる基準ピッチの決定や,(2)の手掛り旋律に含まれる音符の半音ずれについての解釈などへの対処が必要となる.上記の問題への対処を行ったシステムを試作し,500曲の歌曲のデータベースを用いて検索手法の評価を行ったところ,本手法の有効性が示された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-08-25
著者
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