細線化画像パターンマッチングによる指紋照合
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概要
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情報通信システムなどにおける本人確認の安全性向上のために, 指紋照合に用いる新しい方法として, 登録指紋の細線化画像と検査指紋の2値画像による線幅の異なる画像の照合である「細線化画像パターンマッチング方式」を提案する. 提案方式では, 指紋の形状への依存性が少ないので, 従来技術であるマニューシャ利用方式では実用上は必須であったマニューシャ抽出のための処理量の大きい指紋線復元処理が不要であり, かつ照合処理の多段化などの高速化処理により, 指紋照合をソフトウェアで実現しても, 即時の高精度な照合が可能である. 指紋線復元処理を不要にできることを, 2値画像の黒画素を白画素に一定の確率で変換する画像の疑似劣化実験により示す. 利用者習熟度や指紋入力機特性の影響を除くために同一人の同一指から抽出した複数指紋画像については相対的な位置ずれや一時的変形が微少であるという条件のもとで, 一定量の指紋データの総当り実験により, 照合誤り率である本人拒否誤り率および他人受理誤り率をともに零にできる照合のしきい値が存在することを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-25
著者
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