データベースのロック方式における並列性向上の一方式
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概要
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ロック方式は,並列に処理を行う複数のトランザクションがデータベースにアクセスする際に,処理の無矛盾性を保つ手法として,広く用いられている.しかしながら,ロックは,多くの場合,トランザクションの並列性を減少させる.その要因の一つは,ロールバックの連鎖(障害等のために,多数の処理済みのトランザクションの処理の無効化が必要となる現象)を防ぐために,任意のトランザクションについて,データ更新のためのロックの解除は,そのトランザクションの最後の動作として行わねばならないことである.本論文では,この問題を解決するために,多バージョンを用いた新しいロック方式を提案する.このロック方式では,各トランザクションは任意のエンティティ(データに対するロックの単位)に対して,個別に更新した値を保持することにより,トランザクションが任意のエンティティに対するロックの解除の要求を行った時点から,その更新済みの値を,ロールバックの連鎖の危険なしに,他のトランザクションが参照・更新できるようにすることを可能とする.このロック方式の効果を評価し,また,分散システムヘの適用性を示す.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1986-02-15
著者
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