方向性フィルタの一構成法とその2チャネル画像符号化への応用
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概要
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本論文では,離散コサイン変換(DCT)を用いて,特定方向のエッジを抽出する方向性フィルタを新たに設計し,そのフィルタを2チャネル画像符号化に応用している.特に,再生画像のエッジ部分の品質を大きく左右する方向性フィルタの遮断周波数特性について検討を行い,理想的なエッジ波形を抽出できるようにその遮断周波数特性を改良した.本符号化方式では,2チャネル画像符号化の原理に基づいて原画像を低周波成分と高周波成分に分離している.低周波成分はブロックひずみの少ない滑らかな成分であり,その符号化方法について符号化率および画像の品質の見地から符号化特性の検討を行っている.一方,高周波成分は方向性フィルタにより,特定方向のエッジを含む方向性画像に分離し,符号化している.以上の結果,低ビットレ一トにおいてもブロックひずみがほとんど発生せず,エッジの鮮明な視覚的にも良好な画像が再生できる.更に,計算機シミュレーションにより従来の符号化方式と比べて提案方式の有効性が確認されている.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-02-25
著者
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