心血管系パラメータの1/f揺らぎと有色パラメトリック雑音をもつ非線形モデル
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概要
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心電図R-R間隔から同定される心拍周期および指尖血圧脈波から同定される収縮期血圧と拡張期血圧の示す揺らぎに対してスペクトル解析とカオス解析を適用し, 姿勢変更に伴いこれら心血管系パラメータ揺らぎのパワースペクトル密度のパターンと相関次元に現れる変化を抽出し, それらを指標として心臓血管系に作用する自律神経系の複雑な非線形調節の効果を定量的に評価した. パワースペクトル密度は広い周波数帯域にわたって1/f型のスペクトルパターンを示し, 副交感神経活動が優位な仰臥位状態では, スペクトルの傾きが急しゅんになるのに伴い低い相関次元の値を示すが, 交感神経活動が活発になる立位状態では, スペクトルの傾きが緩やかになり, 高い相関次元を示す. 心血管系パラメータ揺らぎのパワースペクトル密度が1/f型となるのは, 基本的には種々の周期をもつ生体リズムの重畳に起因すると考えられるが, それだけでは不十分であり, ローレンツ型のスペクトルをもつ有色雑音を自律神経遠心路を介して乗算的に導入することにより, 現実に近いスペクトルが得られることを有色パラメトリック雑音をもつ非線形モデルのシミュレーションにより明らかにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-10-25
著者
-
佐光 興亜
東海大学工学部応用物理学科
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遠藤 順一
東海大学工学研究科
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佐光 興亜
東海大学
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遠藤 順一
東海大学
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遠藤 順一
東海大学工学部応用物理学科非常勤講師
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佐光 興負亜
東海大学工学部応用物理学科
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