捩り振動による超音波振動切削装置
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概要
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振動切削では、その振動速度により加工速度が制限されてしまうという問題があり、その対策として、より振動振幅を大きくとれる振動系を開発するか、より周波数を高くするという方法が考えられる。一般的には高周波振動系の開発が幾つかされているが、技術的に克服すべき課題はまだ多く残されている。また振動モードにおいても、縦振動による高さ方向への制限や、撓み振動による固定法の問題等を抱えている。我々はこれらの問題を克眼するため、騒音規制等への配慮も考慮して2kHzに着目し、捩り振動による超音波振動切削装置の開発を行った。そして加工における捩り振動の効果として、旋削での面粗さの向上、超低速加工の実現とその加工精度の向上、ドリルによる切り屑の細分化や斜面への穴あけの実現が確認された。ここでは装置の概要と加工例を挙げ、振動切削の今後の応用と可能性について述べる。
- 1999-11-11