MC-SS信号を用いた周波数/アンテナダイバーシチのための伝送路推定法に関する一検討
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概要
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本稿では,受信機で複数のアンテナを用いたMC-SSシステムにおいて,周波数/アンテナ空間での最大比合成により最適なダイバーシチ効果を獲得するための伝送路推定法について検討する.受信機で周波数とアンテナのそれぞれの空間での受信信号を推定した伝送路情報を用いて整合すると,2次元のダイバーシチ効果が期待できるが,同時に整合時に両方の空間からの推定誤差の累積が生じ,この推定誤差がダイバーシチ利得を上回ると信号空間の拡大は逆に特性劣化を招く.周波数/アンテナダイバーシチ効果はそれぞれの空間における伝送路変動の信号次元の間の相関によって次数が低下することが知られているが,従来のアンテナ毎,キャリア毎での伝送路推定ではその相関を考慮していない.本稿では,この2空間の伝送路変動の事前情報としての相関を考慮し最適な推定規範として最大事後確率規範を導入した新しい伝送路推定法を提案する.提案する推定法についてコンピュータシミュレーションを用いて検討する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-02-27
著者
-
伊丹 誠
東京理科大学
-
藤井 雅弘
東京理科大学基礎工学部電子応用工学科
-
伊藤 紘二
東京理科大学基礎工学部電子応用工学科
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清水 理恵
東京理科大学 基礎工学部 電子応用工学科
-
鈴木 進之介
東京理科大学 基礎工学部 電子応用工学科
-
岡 学人
東京理科大学基礎工学部電子応用工学科
-
岡 学人
東京理科大学 基礎工学部 電子応用工学科
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伊藤 紘二
東京理科大学
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