電力線からの漏洩電界距離依存性に対する大地面の影響(回路EMC/一般)

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概要

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本検討では電力線に高周波信号を印加した場合について、その遠方漏洩電磁界の距離依存性を明確にするために、モーメント法を用いて計算を行なった。電力線の計算モデルは、あらかじめ伝送特性ならびに漏洩電界特性の測定を行なった系を模擬した形状とし、測定結果に一致するように線路定数などの調整を行ない構築した。そのモデルにおいて基準となる大地面の電気的条件を変更して、大地に水平な方向の距離に対する漏洩電界の変化を検討した。その結果、大地面が完全導体の場合は、電界が距離に対して20dB/dec、すなわち距離に反比例して減衰するが、標準大地面や湿地面では、距離に対して40dB/dec、つまり距離の二乗に反比例して減衰することが明らかとなった。また、大地面に対する距離依存性の違いについては、印加信号の周波数は影響をせず、大地の電気的条件のみが影響することも明らかとなった。
一般社団法人電子情報通信学会の論文
2005-07-21

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