画像のサブバンド符号化に用いる多帯域分割SSKFの設計手法(マルチメディアシステム)
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概要
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本研究は, 画像のサブバンド符号化に用いるフィルタバンクの一手法であるSSKF(Symmetric Short Kernel Filter)の設計手法に関するものである. この手法は, 完全再構成と直線位相, 双直交の条件を満たすフィルタを用いて, 信号の周波数成分を複数の帯域に分割する方式である. 本論文では, 基本拡張行列を用いて, ブロック単位の直交変換を双直交のLBT(Lapped Biorthogonal Transform)に拡張し, その変換係数を帯域ごとに並べ換えることにより, 任意のn個の帯域に分割するSSKFを構成する手法を提案する. 具体的には, ブロックサイズが2のアダマール変換行列と, 極めて単純な構造をもつ2種類の基本拡張行列を用いて, 例えば[4, 4], [6, 6]のような任意の偶数タップをもつ2分割のSSKFを構成することができる. 更に, ブロックサイズnの直交変換行列と, n種類の基本拡張行列を組み合わせることにより, 完全再構成, 直線位相, 双直交の多帯域分割SSKFを構成する手法を提案する. 更に, 2分割SSKF[6, 6]の符号化効率について, 標準画像を用いたシミュレーション実験を行い, 入力信号をARモデルとみなした場合の符号化ゲインの結果と比較し, 符号化効率を決定する要因について分析する.
- 2005-10-01
著者
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