End-to-End利用可能帯域測定による映像配信制御方式の検討(セッション5)
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概要
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インターネットを介した通信の品質を保証する,あるいは,適切な運用管理を実現するには,通信時のネットワークの品質測定が重要となる.これまでの研究で,受動的測定もしくは能動的測定によって,スループットや遅延,リンク容量といった様々な種類のメトリックを得ることが可能となっている.一方で,エンドホスト間の利用可能帯域を測定する技術については,いくつかの提案がされているが,測定値の精度,測定に要する時間,測定時にネットワークに与える負荷という点でまだ問題が残っている.本稿では,送信ホストが送った測定用のパケットに対し,経路上のルータが,「受動的測定により得られた各リンクの測定値を,送信ホストにより送られたパケットに記入された値と比較し,小さい方に書き換える」という処理を受信ホストに到着するまで繰り返すことにより,エンドホスト間の利用可能帯域を測定する方法を提案する.提案方式をPC上に実装した結果,正確で,エンドホスト間のRTTと同じオーダーの時間で,ルータにほとんど負荷をかけずに,利用可能帯域を測定できることが確認された.また,利用可能帯域を基にした映像配信制御方式として,ボトルネックの利用率がしきい値を上回らないように送信レートを決定するレート制御, cDNにおいて,配信サーバを切り替えることで品質の維持を目指すサーバ切り替え制御を検討した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-02-28
著者
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